エフblog編集部です。
5月24日驚きのニュースが届きました。
「ロウヤ上場」
以前より噂されてましたが、「家具通販のロウヤ」を手掛ける株式会社 ベガコーポレーションがとうとうマザーズへ上場するというものです。
今まで何度も業界を驚かせてきたロウヤが、またもビッグニュースを届けてくれました。
家具通販のロウヤとは
あらためてここでロウヤの紹介をしたいと思います。
本社は福岡の博多区に位置し(もともとは北九州)、
以下5サイトを手掛けるベガコーポレーションのショップの一つ。
■家具通販のロウヤ
⇒1号店 家具全般を扱う
■インテリア・家具のララスタイル
⇒家具全般を扱う
■スミシア・インテリア
⇒家具全般だがソファとラグが強い
■バロッカ
⇒ロウヤより高単価のソファを中心に販売
■北欧家具 Norzy(ノージィ)
⇒北欧デザインの家具を販売
また、恵比寿にロウヤのショールームも2016年3月にオープンさせています。
2015年度の売上は83億円。
この5年間で約4倍の急成長をしているネットショップです。
ロウヤの商品力
主に座椅子、ソファを中心に家具全般を取り扱っております。
売上規模の割には取扱商品が比較的少なく、
1商品1商品の単品販売力に優れていると言えます。
どの商品も各モールのランキング上位に入るほどの
・デザイン
・品質
・価格
を有しており、
この売上を支えている最も大きな要因の一つにバイイング力があげられます。
また季節商品の販売が非常に得意でもあり、
こちら着る毛布のGroony(グルーニー)はロウヤの代表的なHIT商品です。
夏には冷却寝具SALTY COOLERも販売。ダントツのシェアを誇っています。
またここ数年目を見張るのが家電の販売。
以下の扇風機や掃除機などこちらも
独自ノウハウを横展開して今後さらに伸びそうです。
その他もアウトドア系やガーデニングなど、家具にとどまらず商品開発を行っています。
該当の市場の状況を的確に見極め、またその商品開発できる力とスピードが非常に長けている印象です。
またロウヤのページを見ると非常に印象的なのがLP(商品ページ)です。
実は2006~2007年。
当時ネットの家具屋さんはあまり商品ページLPを構成して作り込むなんてしていませんでした。
価格を安く!のみで販売していた時代に、
プロモデルさんを使いソファや座椅子の撮影をし、
商品ページを構築していました。
今モデルさんを使って撮影し、付加価値を付けて販売、という当たり前のことを先駆してやっていました。
蓄積したそのノウハウが今家具以外にも生きているようです。
ロウヤのカスタマー
ロウヤを利用したことがある人は知っているかもしれません。
※ベガコーポレーション 受注・カスタマー事業部より
弊社も実はオフィスチェアを購入したことがあります。
その時「だから売れてるんだ」と感心したことがあります。
購入した商品が届いたら、
チェアの一部が破損してました。
すぐにカスタマーセンターに連絡し、
状況を話すと、
「大変申し訳ございません。すぐに部品の交換の手配を行います。本日発送いたします。不良品の回収用の配送セットも同梱いたします。」
翌日部品が届き、お買い物完了しました。
驚いたのが、
コールセンターの女性の方が決裁権を持っており、
一旦確認とかではなく対応できることです。
対応もこれ上無く早かったです。
本来はもしかしたら気分が悪くなりかねないできごとですが、逆に買ってよかったと思えるカスタマーは立ち上げたすぐのネットショッピングサイトでこの規模でなかなか実施できないものだと思います。
高いレビュー評価の裏付けにはこういった見えない部分まで配慮がされていることが理由だとはっきりわかりました。
これから加速する?ネットショップの上場
これまでにも上場したネットショップは数々あります。
夢展望株式会社
健康コーポレーション株式会社
Hamee(ハミィ)株式会社
などのショップが上場してますね。
どのショップも、海外展開や規模の大きな別事業をしていることがわかります。
これらの成功事例やネットショップのみの事業で上場を果たした
ロウヤのこれからの期待値によってさらに上場を目指すネットショップが
これからもっと増えてくるのではないかと思います。
例えば昔からのモール内のライバル「タンスのゲン」がこれからどうなるのかも非常に興味がわきますね。
ネットショップがモールを追い越す時代が来る?
2011年、ベガコーポレーションの子会社 株式会社Nubee Tokyo(2015年12月に解散)が10億円を調達したときに少し思ったのですが、今回ロウヤの上場の件でまた思うことになりました。
出店企業がモールを追い抜く時代が来た!
ということです。
ロウヤは楽天市場にて売上を伸ばし、今日に至っています。
モール側と出店企業では崩せないパワーバランスが存在するのですが、単一のモールに売上を頼らなくてよくなったこと。
ECが世間的にも認められEC企業の信頼度が上がり、広く資金調達が可能でECから他の事業展開の規模も大きくなったこと。
などがあります。
どちらにしろ、今回のロウヤ上場のニュースはこれからに期待を持った方が多いのではないでしょうか。
もちろん上場がゴールではないですが。
これからもロウヤから目が離せませんね。