どうもこんにちは、エフ編集部です。
このコーナーでは毎月、ECにまつわる様々な情報や考察をお届けしています。
ようやく緊急事態宣言も解除されて、気温も上がってきたので、コロナとの戦いも収束に向かいつつあるかと思いきや・・・
まだまだ雲行きが怪しいところです。第4波怖い。
さて、このコーナーでもコロナ禍におけるECのこれからについて様々なことを書いてきました。
これからのECはこうなる、とか、ここの会社がどうだとか、未来のことを考えてきましたが、今回は興味深い結果が出ていたので、これについて見ていきたいと思います。
この1年間でECシフトがどう進んできたのか。中でもアパレルと家電のECシフトが顕著です。
ますます盛り上がる「アパレル」と「家電」のネット買い
さて、今回見るのは「JCB消費NOW」という、JCBカードのJCBとビッグデータを扱うナウキャストが運営するデータツールです。
画像:ビジネス・インサイダー
左が「アパレル」、右が「家電」です。
注目すべきはピンクで塗られたコロナ後の2020年4月以降の部分です。
赤い線がEC、青い線は対面販売の伸びを表しています。
端的に言えば、
対面販売が減って、ECが伸びてますね
ってことなんですが、この変化が顕著なのがこの2ジャンルなんです。
アパレルはコロナ以前でもEC化が徐々に進んでいたジャンルでしたが、コロナで更にECシフトが進んだと言えます。
そして、家電は在宅勤務の拡大や外出自粛による「家電買い換え」が追い風になっています。
ZOZOの2021年3月期第3四半期決算は前年同期比22.2%増の1186億円だし、出店しているブランドもどんどん増えています。
ユニクロが好調なのは以前の記事でもご紹介しました。
もはや服をネットで買う流れは今後も収まりそうにありません。
いや〜!言うてもワクチンが完成したらまた元の世界に戻りまっせ!なんて言っていたら取り残されるかもしれません。
緊急事態宣言が解除されても飲食店に人が戻ってきていないように、そう簡単には元の世界には戻りそうにありません。
これまで頑なにECを利用してこなかった層の人たちが、コロナでECの便利さに気づき、使い慣れ、新しい日常として親しみつつあります。
と、こんなことを書いている私も、店頭での買い物が好きだし、なんでも試着して買いたい派です。
しかしそれが出来なくなってきている。じゃあ試着している時のような接客方法をネットで実現することは出来ないだろうか。
写真の枚数を増やすでもいいし、いろんな角度やコーディネートのバリエーションを増やすことでも良さそうですね。
私たちの消費行動は日に日に変化しているのかもしれません。
コロナで生まれた「TASTE LOCAL」というECグルメサイトがおもしろい
さて、気になるサイトがありまして、紹介させていただきます。
「TASTE LOCAL」といいまして、旅館や飲食店、農家さんなどが作る地域の美味いものを売っているサイトです。
コロナで危機に陥った旅館の売上を救おうと立ち上がったのが始まりで、たくさんのヒット商品を生み出しています。
元々、旅館にはおいしい食事を作る技術や設備も整っているので、それを活用してECで売っていこうという流れは非常に効率的で理にかなっています。
各業界でこのような動きが活発化していくと面白いですよね。
それではまた次回お会いしましょう!