こんにちは、エフ編集部です。
最近読んだ記事の中でとりわけビビビっと電撃が走ったのが、佐々木俊尚さんが書いているこちらの記事です。
「iPhone 12で話題の5Gは、スマホ時代「終わりの始まり」の号砲である」
何を隠そう私も、初めて5Gに対応したiPhone 12を予約して「ワクテカ」って喜んでいる真っ最中だったんですが、スマホ時代終焉の号砲
なんて言われたら気になって読んでしまうわけですね。
この記事で書かれている内容を要約するとこうなります。
・iPhoneが5Gに対応して速くなっても何か変わる?いや変わらんよね
・なぜなら、スマホは所詮「平面的なユーザーエクスペリエンスでしかないから」
・次の時代を創るのは「立体的な空間テクノロジー」
・結論、5G時代は私たちの物理空間での生活様式を変える節目になる
と、こんな感じでしょうか。
横文字が苦手な方は少し難しく感じるかもしれませんが、iPhoneが登場した2010年前後の頃を思い返すとわかりやすいかもしれません。
これからは「スマホ、スマホ!」なんて言っていたら乗り遅れてしまうかもしれませんよ。スマホの次はヴァーチャルです。
PCが持ち歩けるようになった「スマホ」って凄いな2010年
思い起こせば2010年以前というのは、ガラケーでi-modeやezweb(懐かしい)で携帯用のサイトを見ていました。
それからiPhoneが登場。
最初は出来の悪い端末でしたが、iPhone 4が発売されてくらいからでしょうか、時代は一気にスマホ一色となりました。
何をするにも「モバイルコンピューティング」。PCの利用時間も年々減少していき、人々の中心にはいつもスマホがありました。
スマホを制する者がビジネスを制する、と言わんばかりの勢いでアプリやゲームが開発され、実際にこの10年間はスマホ関連企業が伸びて、GAFAが世界中を支えるまでに急拡大しました。
iPhoneの登場から10年。
今のスマートフォンはどうでしょうか。iPhoneはたしかにもう驚くような機能は追加されないし、スマホがある生活にもすっかり慣れてきました。
佐々木さんが記事内で触れているように、5Gの発達によって3秒で映画をダウンロードできたとしても、実際に観るのは2時間かかるわけですから、その恩恵(驚き)は少ないように思います。
そもそもiPhoneを始めとするスマホの凄いところは「PCでしか出来なかったことがこんな小さな端末で!夢のようだ!」というところに詰まっていたわけですから、これが佐々木さんが言う「平坦なユーザーエクスペリエンス」の限界なんです。
どれだけ速度が上がっていっても、スマホの次のキラーコンテンツは「画面を見つめるだけのスマホ」界隈には生まれません。
VRコマースってあっという間に私たちの生活に馴染んでくるかもしれませんよ
じゃあ、スマホの次はなんだってんだぃぃ?
と、そこに佐々木さんが言及しているのがVR・AR・ウェアラブルです。
ARはあくまで現実世界に対して情報を付与することが目的なのに対して、VRは全く新しい仮想の世界です。
・AR(拡張現実)
・VR(バーチャルリアリティ)
バーチャルなんて言葉を聞くだけで、私たち日本人はドラえもんの世界に入り込んだようで実感が湧きませんが、5G時代の到来によって私たちの消費体験は全く違うものになるかもしれません。
5Gは「高速・大容量」に加えて、「低遅延」「大量接続」という特徴を持っています。
つまり速いってだけじゃない
遅延なく繋がるし、たくさんのデバイスやモノと同時に繋がるんです。
それゆえ、スマホ1台がどうこう言ってる話ではなく、私たちの暮らし全体の「物理空間」が5Gのネットワークによって繋がっていく未来が待っています。
家から出ることなく、東急ハンズ(バーチャル店)で雑貨を漁ったり、大北海道展(ヴァーチャル開催)に入り込んで、美味しそうなグルメを見つけてポチってみたり、これまで見えなかった色々なモノの背景や景色が私たちに見えてくるはずです。むしろ画面上で触れるようになるかも。
これは完全にプロトタイプって感じではありますが、
店舗デザインや設計などを行うTUG Groupは、「MiraiLab」というサービスの中でECとVRの可能性を見せてくれています。
店内を自由に歩き回り、気になるものがあれば近づけて見る、というこれまでのショッピングの基本動作をVRで完結させる未来感のある動画に仕上がっています。
私たちが近未来だ、想像がつかない、なんて尻込みしているうちに時代は進んで行ってしまうかもしれません。
インターネット・バブルに乗れなかったと悔しい思いをしていた2000年代前半。
あの時と同じようなビジネスチャンスの波が、5Gと共にやってきているかもしれませんね。
バッシャーンって
それではまた次回お会いしましょう!