今日はネットショップ等で商品の撮影をする際に必ずと言っていいほど困るモデル撮影について書きます。
例えばメンズのシャツを新商品として販売するとしましょう。
ランディングページを制作するにあたって概ね必要になるカットは、
・商品平置き
・ハンガー吊るし
・素材のアップ
・モデル着画 or マネキン着画
この4パターン+α(お店のこだわり)だと思います。
商品を置いて撮る、いわゆる「物撮り」写真は一人でも撮影ができますが、
問題となるのはモデルを使ったイメージ写真を撮る際です。
プロのモデルを雇うと2-3万円/1日拘束のコストは最低でも必要経費となります。
おそらく大抵のネットショップでは自社スタッフの方や体型の見合った知人の方に撮影協力を依頼して、
ある程度の規模になって初めてモデルさんとのコラボ撮影に入っていくかと思います。
しかし、いざ撮影をしてみるとこんな感じや
こんな感じの
素人っぽい写真になりがち。
ここで初めてモデルさんの偉大さと撮影の難しさに気付かされます。
そこで今回は、初心者モデルと初心者カメラマンの方でもモデルのようなイケてるポージングを作れる技をお伝えしたいと思います。
ポージングはアンバランスさが決め手!
まずはポージングにおける考え方の基本として、
「上半身」+「下半身」
「右半身」+「左半身」
と分けて考える必要があります。
ここでのポイントは、上半身と下半身「どちらも必ず」ポージングを取る、または右半身と左半身「どちらでも必ず」ポージングを取る
これが重要になってきます。
簡単に言うと、「右上げたら左下げる」というアンバランスさです。
先ほどお見せした素人っぽい写真もそうですが、大体のイケてないモデル写真は下半身だけポーズをしていたり、逆に上半身だけでポーズをしていたり、右手と左手が同じ動きをしていることがほとんどです。
(手を使ってポーズを作っているけど、棒立ちになってる等・・・)
この体の「上と下」「右と左」をバリエーションを変えながら、さらにアンバランスな状態で撮影することで誰でも簡単に躍動感のあるポーズを「量産」することができます。
このように右手を上げたなら左手は下げておいたり、
上半身でポーズ取ったら、同時に下半身にも動きを付けてみる。
さて、以上のポージングの大切な考え方に続いて、上半身と下半身それぞれに得意ポーズを定型化していきましょう。
これだけ覚えれば大丈夫!下半身ポーズのバリエーション
①膝を曲げる&片足立ち
②片足に重心をかける
③歩き出す
まずはこの3パターンがあれば十分だと思います。
これだけ覚えれば大丈夫!上半身ポーズのバリエーション
①右手を上げたら左手は下げる
頭を触るポーズ
②ポケットに手をいれる
今からポケットに手をいれます〜のポーズでも
お尻ポケットでも大丈夫です。
③服をつかむ
雑誌などでもよく見かける定番&お手軽ポーズですね。
あとは顔の向きと表情&カメラワークで完成
さて、上半身と下半身のポーズが決まりました。撮影の際にはこの自分の定形ポーズを上半身と下半身を別々のイメージで繰り出していくだけです。
あとは顔の向きや表情を変えてポーズを完成させましょう。
遠くから誰かに声をかけられて振り向く姿や、足元にやってきたネコに目をやる姿など、
イメージを膨らませながらリラックスして撮影を進めてくとよいかと思います。
ポージングは完成しているので、あとはカメラワークを変えてあげるのも手です。
正面を撮って、斜め45度、真横、と構図を変えていきましょう。
まずは型を作ってしまえば、あとは色々な小物などをプラスしながら撮影を楽しむのみです。
メンズモデルは変に表情を作らないほうがいい
いやいや、モデルと言えば凛とした表情の作り方が一番大切だろと思われるかもしれません。
しかしそんな難しく考える必要はありません。
上半身作って、下半身もポーズして、キリッとした顔も作って、となると一度にやることが多すぎて撮影が億劫になります。
そこでここはもう表情は考えすぎず、無表情としてしまいましょう。メンズのモデルは無表情でも決まるんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。やってみると思ってたより100倍難しいモデル撮影。
今回ご紹介したポージングの基本原則を頭に入れておくだけで、いざ撮影となった際にスムーズな撮影が可能になるかと思います。
ポージングをバチッと決めて撮影してもらうとまた違った自分に出会えたりするので遊びでモデル撮影をやってみるのも楽しいものです。
ぜひ皆さんもお試しあれ♪