こんにちは、エフ編集部です。
こちらのコーナーではECにまつわる様々な情報や考察をお送りしています。
今月は「ソーシャルEC」について勉強していきたいと思います。
まず、
ソーシャルECとは何か
ざっくりご説明すると、
SNSと繋がったEコマースのことを言います。
はい、そのままですね
2010年からの10年間は、楽天とアマゾンが激しくバトルし合いながら、ネット通販の利便性や規模を追い求めてきた10年だと言っていいでしょう。
基本的には「集客」はショッピングモールの力に頼ってきた時代であり、
モール内に広告を出稿する、メールマガジンを使わせてもらう、といった手法が取られてきました。
ところが時は2020年代、
時代は少しずつ変わってきています。
ECサイトに買い物カゴが付いていて、そこで欲しいものを注文してもらって・・・
そうそう、うちの商品を見てもらうために広告もいっぱい使って・・・
こういった画一的なEC体験にピリオドが打たれ、様々な「ネット通販」の形が生まれてきています。
それがソーシャルECなんです(決めポーズ)
ここまでざっくりした説明のみでしたが、ここから5分類に分けてお話していきたいと思います。
ソーシャルECにも色々な種類がある。一旦整理します
さて、これからのEC体験の未来を担うであろう「ソーシャルEC」には大きく分けて5つの分類があります。
・インフルエンサー型
・コンテンツ型
・会員制型
・コミュニティ型
・共同購入型
1つ1つ超簡単にご説明してきます。
まず分かりやすいのは「インフルエンサー型」
そうです、BTSがカッコよくGジャン(死語)を着こなして踊っていたら
それが欲しくなりますよね
そういうことです。インフルエンサー型です。
2つ目、「コンテンツ型」です。
これはいわゆるSNS上でそのまま商品が購入できる機能のことです。
今やインスタ上で手軽に何でも買えるし、TikTokでも商品が買えるようになってきています。
コンテンツ(みんなの投稿)に影響を受けて、商品を購入してしまうEC体験のことです。
大手SNSが行き着く先はやはり「EC機能」になってくるわけですね。
さて、3つ目は「会員制型」
会員制型が何を指しているか、わかりやすいのは「コストコ」ですね。
コストコでは年会費(4,400円)を払うことで、安く、ボリューム満点のオリジナリティ溢れるコストコ商品を購入することができます。
逆にコストコ側は、小売利益以外のマネタイズポイントを作ることで安さを実現することができ、競合他社との差別化を図ることができます。
Amazonも年会費を払うことで配送のスピードアップなど利便性が向上しますので、「会員制型」を取り入れていると言ってもいいかもしれません。
続いて4つ目、「コミュニティ型」
これが私の中ではイチオシなんですが、自分が暮らしている近所や、友人関係の「コミュニティ」の中で購買が促進される行動のことを指します。
たとえば生協です
生協はいわば、生協というドンがいて、その人が大量の商品を適宜仕入れて販売する(買いたい人に渡す)ことで、安さと安心感を提供しているわけですね。
「生協がおすすめしている商品なら間違いない」と。
このように、「共同購入」に「地域」の要素を組み入れた「コミュニティ型EC」が中国を中心に爆発的に拡がりをみせています。
詳しくは「興盛優選(シンシェンヨウシュエン)」で検索してみてください。
最後、5つ目にあたるのが「共同購入型」ですね。
これはもう言わずと知れた、Grouponを創始者とする「みんなで買ったらこの商品安くするよ!」の戦法です。
4つ目に挙げていた「コミュニティ型」とも似た性質を持っていますが、Grouponはより「商品の安さ」や「紹介してくれたら良いことあるよ」にフォーカスした買い物体験となります。
次世代ECの姿も、整理すると見えやすくなりますね
さて、というわけで今回は「ソーシャルEC」をブレイクダウンしてご説明してまいりました。
「最近はECでも色んな形があるよね〜」といった話題が挙がることも少なくないと思いますので、
今回のように一旦、あやふやだったものを整理してアイデアをまとめてみると、今後のECの姿がより鮮明に見えてくるかもしれませんね。
メルマガがどうだ〜、とか広告がどうだ〜、とか嘆いている時代はもうとっくに終わってしまいました。
これからはソーシャルを絡めた包括的な戦略立案と、お店の将来像をイメージしながら、どこにどうアピールしていくのか想像して運営していく力が必要とされているのかもしれませんね♪
それではまた次回お会いしましょう!