ども、あこです。
降るような蝉しぐれの8月。
猛暑日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
とにかく暑い。
暑い。
暑い。
田舎の山育ちの私にとって、熊本市内の暑さはほんとしんどいです。
外に出るのがかなり億劫な時期ですよね……
でも暑くてもバイクに乗ることは別です。
そんな暑い時期に涼しく過ごしたい方々におすすめなのが、
美術館や博物館です。
まず館内が冷えていることはもちろんのこと、
展示室ではケースに入っていない作品や文化財の劣化等を防ぐための為に、温度・湿度・空気質を厳しく管理しています。
なので他の施設よりも快適な環境、且つ作品を楽しめる場所なのです。
更に企画展以外で無料で作品を見ることが出来る常設展もあったりするので、
タダで作品を見て涼しめる、ってこともできます。
自分はおもしろい企画展とか特別展があると、3時間程会場にいたりすることも…。
そんな美術館や博物館の魅力をお伝えした所で、私が最近行った特別展をご紹介します!
九州国立博物館 至上の印象派ビュール・コレクション
印象派の代表的な画家達の作品が勢揃い!
ドラクロワ、ドガ、マネ、ルノワール、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、モネ、セザンヌ、マティス、ピカソなど多くの印象派の画家の作品が見ることができました。
これら画家達の作品のを所有していたのが実業家、
エミール・ゲオルク・ビュールレさん(1956年没)
印象派の絵画を好み、集めた作品を一人で眺めることが心の癒しとしていました。
そんなビュールレさんが収集した作品の中から64点もの作品が展示されました。
約半数は日本初公開なので、見応えのある内容になっています!
そもそも印象派って何よ?って方に少し説明すると、
印象派が出てきたのが19世紀後半、
その前の19世紀前半は写実主義(リアリズム)の思想が強く、日常的で現実的な物を題材に描いていました。
リアルゆえに彩度の低い薄暗い感じの作品が印象的です。
【落穂拾い】ジャン=フランソワ・ミレー
実はこの頃まで絵画はアトリエで描くことが当たり前で、野外で描くってことはあまりしませんでした。
チューブ入りの絵の具など様々な画材の発明もあり、
野外での風景を描き始める画家が増え、描き方に変化が出てきました。
太陽の一瞬の光や雲の流れなど瞬間的な『印象』な的風景を捉えるために、線で細部まで表現するのではなく、
自由な色使いや筆の流れを使って、全体的な視覚的効果のある描き方に変わっていきました。
【印象、日の出】クロード・モネ
ここから印象派の形成が始まり、風景だけではなく人物画にも取り入れられ、
光と陰の色彩にこだわりを持った作品が増えていきました。
【鳥かごと若い娘】ベルト・モリゾ
【ロンドン、国会議事堂:霧に透けて見える太陽】クロード・モネ
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今回の印象派展はかなり満足する展示内容でした!
やっぱり実際に見ると1作品、1作品色の深さが違いますし、
筆の流れを追いながら見ると、作者の心情や当時の空気感を想像することができるので、とても楽しい時間が過ごせました!
展覧会での目玉だったのがモネの晩年作品「睡蓮」大装飾画『睡蓮の池、緑の反映』。
高さ2メートル、幅4メートルもある大作は今まで見た睡蓮とまた違って、
薄暗い水面に、所々見える蒼い水面と色鮮やかな睡蓮の花が印象的でした。
東京国立博物館での展示の際の搬入作業映像があったので、見て頂けると作品の大きさが分かるかと思います。
今回の展覧会ではモネの『睡蓮の池、緑の反映』、ルノワールの『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像(可愛いイレーヌ)』の2点が
撮影OKでしたが、人だかりが物凄かったので作品になかなか近づけず…
なので遠くから目に焼き付けてきました。
どの作品も何時間でも眺めていたくなるくらい魅力的で、ビュールレさんがこれらの作品を愛した理由が分かる気がしました。
九州国立博物館での展示は終わってしまったのですが、今は名古屋市美術館で展示が始まっています!
7/28-9/24までなので、興味がある方は是非!リンクはこちら
京都 仁和寺観音堂-千手観音とその仲間たち-
こちらも九州国立博物館で開かれている特別展です!
実はお寺とか仏像とか、仏教に関することがすごく好きなんですよね…
今回の内容は京都にある1130年の歴史がある真言宗御室派総本山仁和寺の解体修理に伴い、
堂内の諸仏像を九州国立博物館の修復施設にて修理が行われました。
今年、修復が完了したことを記念して千手観音像を含む全33体の展示を公開しました。
こちらの展示はすべてが撮影OK!なんとありがたや…
展示室にいたスタッフさんから頂いたパンフレットにも
インスタ映えーっ!
展示室では仁和寺観音堂須弥壇を忠実に再現しており、壁の装飾にもこだわっていました。
入った瞬間から鳥肌が総立ちする程、神聖な空間がそこにありました。
私の撮ったしょぼい写真では伝わりにくいので、パンフから引用。
こんな感じで会場自体の照明を薄暗くしており、仏像にライトを当てているので、
煌びやかな装飾が光に反射して神々しさが一層ましていました。
もうね、これは上手く言葉で表せないです。
とにかくため息が出ちゃうくらい美しい。
実は正面だけではなく、横からも仏像を見ることができたので、仏像の背面も少し見ることが出来たんですよね。
どの仏像もほぼ360度見ても作りが丁寧。
服の皺はもちろん、筋肉の流れや表情の細部まで捉えてる。
何百年も前の物が今でも人々の心に安らぎを与え続けていると思うと、
時代のロマンを感じますね。
真ん中に佇むのが『千手観音菩薩立像』でその周りに『二十八部衆』の神々が囲んでいます。
この二十八部衆を見るとそれぞれの風格があり、何一つ被らない。
ちなみに東西南北と上下に各四部、北東・東南・北西・西南に各一部ずつ配置されてるので合計で二十八部衆とのこと。
名前を挙げていくと、
密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)
那羅延堅固王(ならえんけんごおう)
東方天(とうほうてん)
毘楼勒叉天(びるろくしゃてん)
毘楼博叉天(びるばくしゃてん)
毘沙門天(びしゃもんてん)
梵天(ぼんてん)
帝釈天(たいひゃくてん)
畢婆迦羅王(ひばからおう)
五部浄居(ごぶじょうごてん)……など残り18体います。(書き出すの大変)
名前からしてどんな神なのか想像するの楽しいですよね!!!
個人的に気になったのが『散脂大将(さんしたいしょう)』という神様。
飛び散る脂…?きっと丸々でテッカテカな容姿の神様かな(すんごい失礼)と思っていましたが、
めっちゃ筋肉質。
しかもめっちゃ顔立ちかっこいい。
(綺麗に撮れてなかったので、仏像研究会さんから画像をお借りしました。)
ざっと説明すると、
上司が毘沙門天で、その部下が散脂大将。
そして八大夜叉大将っていう鬼神グループに加入しています。
元々悪神でしたが上司の毘沙門天が心改めちゃって、仏様をお守りすべく仏教に帰依しちゃったことで、
『君たちも今日から仏教に帰依ね』ということで八大夜叉達は善神として祀られるようになりました。
散脂大将には鬼子母神っていう奥さんがいて、その二人から生まれた子供は数百人だそうです。
めっちゃ絶倫……!
こうして神々を調べると結構個性があって面白いです。
もっと知りたい!興味を持った!という方は7/3-9/2まで九州国立博物館で展示しております!
心も癒されるので是非見て欲しいです。リンクはこちら
京都と言えば…
仁和寺以外にも歴史的な建築物や、人気な観光地など沢山の魅力がありますよね。
古き伝統を大切にする心を持ちつつ、新しい風を取り入れながら進化していく京都。
そんな京都からパウンドケーキ工房パリ21区さんのクグロフプレーン抹茶をご紹介!
こちらのパリ21区さんのクグロフやパウンドケーキがとても人気で、ネットでしか購入する事はできません。
全ての工程を職人さんが心を込めて手造りしているので、その優しい想いが舌でしっかりと感じることが出来ます!
パリ21区さんの歴史は長く、京都の人達に愛され続けていることが何よりも信頼のある証拠ですね。
素材には人一倍こだわりを持って作られているのはもちろんですが、
抹茶にもこだわり、同じ京都にお店を構える『堀田勝太郎商店』さんの抹茶を使用しています。
プレーンのクグロフの濃厚な味わいに、抹茶のほろ苦さがマッチしてとても美味しいです!
年上の方への贈り物として送ると絶対喜ばれると思います。
食べれば食べるほど惹かれていくパリ21区さんのクグロフ。
様々なお菓子があるので、ぜひ食べて欲しいお菓子です!
あこ